<けちんぼジャックの伝説>
なぜこのカボチャをJackと呼ぶかについては,「けちんぼジャック」と呼ばれる意地の悪い男が,彼を黄泉の世界に連れて行こうとした悪魔をうまいこと騙したというアイルランドの伝説が有名だ。
飲んだくれのJackが最期の飲み代が払えないからと悪魔の姿を銀貨に変えさせて自分の財布に閉じこめ10年間は彼の命を取らないと約束させられ,その10年後に現れた悪魔に,林檎が食べたいと林檎の木に登らせた上に,十字架を木に彫り込み身動きできなくさせ,その引き替えに魂をとるのをとうとう諦めさせた。(この悪魔,妙に間抜けで親しみを感じる)
結局,ジャックが死んだ後,彼の生前の悪事のため天国にも行けず,地獄の門にたどり着いても,悪魔とのいきさつのおかげで,魂� �とれないので地獄に落ちることもできず,道しるべにと石炭の明かりをともしたカブを持たされ,罪を償うためにこの世とあの世を行き来しつつ,いつまでも暗い道をさまよい歩き続ける羽目になったという話から,Jack-o'-Lantern(「ジャック・オー・ランタン」ちょうちんのJack)と呼ばれ,呪われさまよう霊魂の代名詞ともなったとか。作り方は,こちら
イチゴの衣装を作る方法
もともとアイルランド人達は,カブやポテトやビートなどをこの材料に使っていたのだが,その後アイルランド人がアメリカに渡ってきて,カブよりも大きくもっと完璧にしかもカラフルにちょうちんを作れるカボチャを見つけたのだそうだ。 余談だが,日本で狐火とか鬼火と呼ばれるモノをさすときにも,英語では"Jack-o'-lantern"という言葉が使われる。
<ハロウィンと仮装の由来>
またハロウィンの夜に恐ろしい仮装をするのは,家のまわりを徘徊し人間にとりつこうとする悪霊達が,その姿を見て驚いて逃げるようにするためだったそうだが,お化けの格好をした子供達が近所の人を脅かしお菓子をもらうようになったのはわりと最近で,40年ほど前のことらしい。死者の霊魂を鎮めるためのお供えをしたのが"Trick or Treat"の始まりとも。悪霊を追い払うための仮装なのか悪霊そのものに仮装しているのか,もうごっちゃになっているようだ。
私は追跡することができます花のステンシル→アイルランド,ケルト文化とハロウィンの関係についてより深く知識を集める「Happy Halloween from Ireland」
<ハロウィンを安全に楽しむために>
さて,アメリカでも物騒な地域では,子供が犯罪に巻き込まれるのを防ぐため,親が同伴したり,安全な地域の住宅街まで車で送ったり,学校が子供にTrick-or-treater証明書を発行して,これがないと家庭訪問ができないようにするところもあるとのこと。僕らの住んでいたノースカロライナ州・チャペルヒルは全くそんなことはないが,安全にTrick-or-treatするためのクイズとガイドライン(どちらも簡単な英語サイト)などもインターネットで見られる。ハロウィンの安全対策については,こちらへ
<日本のハロウィンをもっと楽しく!>
日本では,なぜかクリスマスやバレンタインデーほどには定着しないので,いっそのことお盆と一緒にしちゃうってのはどうだろう。 あと,カボチャを食べる冬至も一緒に(できないって)。
いや,本気でハロウィンが日本で盛んになる事を応援しています。地域社会を活性化するのに,ハロウィンが一役買えるのではないかといつも思っています。伝統行事に,大人も子どもも喜ぶハロウィンテイストを加えてみるのはいかがでしょうか?実は,東京ディズニーランドで一番人が集まるのは,ハロウィンイベントの時期だというお話をきいたら,ちょっとやってみようかな?って気になるでしょ。HJIは,ハロウィン好きなみなさんを,年中無休で,応援します!
<意外と馴染みのあるハロウィン>
とはいえ,アメリカのコマーシャリズムに乗るのはイヤだとか,仏教徒なのにキリスト教のお祭りなんかできるかとか,ま,あまり根拠のないネガティブな反応はあるかもしれませんが,実は日本でも地域によっては昔からお菓子を配る行事があったり,もちろん,お盆もお正月もあるし,ハロウィンが根付く環境が整っていたりします。また,宗教的な意味合いも全くなくなっている分,クリスマスよりは良心の呵責も感じないですみます。仮装,パンプキン,料理,工作,ちょっぴりホラーな肝試しなど,ハロウィンの由来など知らなくても楽しめちゃう懐の深さも魅力です。なによりも,やってみると意外と面白くて,イベントに参加された� ��の反応は,けっこう良いと思います。町内会,アパート,マンションの理事会,住宅管理組合でも,ぜひ,ご検討を!
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